第1条【投資と投機】
私は投資家です。メインとなる資産については頻繁に売買しません。それは投機であり投資ではないからです。また、頻繁な売買は手数料等のコストがかかるだけでなく,投機心理が発生するリスクがあります。自分にとって理想となるアセットアロケーションを考え長期分散投資をします。私は急がずゆっくりポジションを作ります。
第2条【収入・支出・貯蓄・資産・人生】
私は仕事をし(ができ)給与収入があり、一定の運用資産(2億円以上かつ200万USドル以上)を保有している場合は、人生を楽しむために給与収入は貯蓄せず、すべて使いきります。しかし、仕事があるうちは投資資産からの配当金等については、手を付ずに再投資を実施し買い増しによる理想となるアセットアロケーションに近づけます。その結果として、給与収入がなくても資産からの配当で満足に生活できる資産運用を実施し投資家人生を歩みます。
第3条【投資の種類、株式・不動産・債券・その他】
私はあらゆる種類のアセットクラスにリスクが伴うことを知っています。たとえ現金・日本円・短期債でさえインフレ等によるリスクがあることを認識しています。私は、超長期レベルでみると、短期的にリスクが少ないと言われる短期債のリスクが高く短期的にリスクの高いと言われる株式クラスのリスクが少なくリターンが大きくなることを100年以上のチャートデータで確認し認識しています。 *クレディスイス2014レポート等参考
第4条【リターンとリスク】
私はあらゆるアセットクラスにおいて高いリターンを求める場合、短期的に大きな下落リスクを伴うことを知っていて受け入れます。しかし、長期分散投資をすることによりその下落リスクが和らぐことを知っています。そして、私は低いリターンの高い下落リスク商品があることも知っています。代表例としてEB債。低い(ミドル)リターンで高い下落リスクの商品には手を出しません。
第5条【自宅・車両等】
私は自宅を投資対象の資産と考えません。ゆえに人生を楽しめる場所を自宅(生活の場)と考えます。また、車両も資産とは考えません。趣味性や実用性を考えて娯楽用品・消耗品として車両の購入価格や売却価格を考慮し購入します。
第6条【市場の乱高下について】
私は市場が異常に乱高下することを知っています。チューリップで家が買えたりITバブルの時、操業間もなく実体のないIT企業の時価総額が千億円を超えることが過去あったことを記憶しています。また、異常なまでの値下がりもあることも知っています。その天井や底を予測することはできないことも知っています。また、異常値が数年から十数年続くことがあることも知っています。そのことから加熱市場で積極的に売買をしません。私は急落市場で撤退もしません。仕事があるうちは資産からの配当金はそれらの乱高下に関係なく再投資します。また、退職金など臨時的に大きな収入を得た時も無駄遣いをせず市場の乱高下に関係なく理想となるアセットアロケーションに近づけるように買い増します。
第7条【出口ルール】
幸せな人生を送るために資産を有効に取り崩します。給与所得が少なくなったら躊躇なく運用資産の取り崩しを行います。取り崩し方法は別途規則を作り遵守します。
第8条【株式クラスのリスクとリターン】
私は株式投資が短期的にリスクが高い商品であることをデータで確認・認識をしています。しかし、広く分散された株式投資は30年を超えると他の一般に取引されている資産クラスを上回ることを知っています。ゆえに株式投資の比率を高くします。
第9条【単一国の危険性】
私は単一国に投資を集中させません。1989年に50歳~60歳で日本株だけの投資をした場合、寿命時に資産は半減しています。たとえ長期でも単一国の投資はマイナスとなった事例を確認し認識しています。
第10条【信用取引・証拠金取引】
私は信用取引・レバレッジをきかせた投資・証拠金による投資は原則行いません。それは投機であり投資ではないからです。そして追証は良い資産を悪いタイミングで売ることを強制することを認識しております。
第11条【ワイン・絵画・その他投資商品】
私はワインや絵画を投資対象としません。ワインや絵画の価値を測定する能力がないからです。また、自分が理解できない商品や他人に詳細を説明できないような複雑な商品も投資対象と考えません。
第12条【投資成果の確認・プロスペクト理論】
私は投資をすると値動きが気になっていつも確認したくなることを知っています。頻繁に投資成績を確認すると雑音(ノイズ)が気になります。週数回の確認程度が理想であり雑音は無視しアセットアロケーションの管理に努めます。私は日々の値動きを気にしてもあまり意味がないことも知っています。雑音は心理的に高値で買い、安値で売る衝動にかわれることを認識しています。私は私を含めた人間は損したり得したりの感情に弱いことを知っています。
第13条【投資結果とリバランス】
私は個別の資産クラスで勝ち負けにこだわりません。総資産の長期的な上昇を重視します。リバランスの為の損切りは節税となり有効と考えます。躊躇せず実行します。リバランスは税金を考慮し年末と年始をメインに年1回から2回実施します。
第14条【投資の勉強】
私はアセットアロケーションの理想形を作るための勉強は必要であると考えます。しかし、応用とは所詮基本の深堀に過ぎません。長期にわたり投資の勉強を続けます。
第15条【理想アセットアロケーション】
私は長期的にインフレ率に勝つ利回りを考えてアセットアロケーション作成します。しかし、単年度で見たら1~2年で元本の40%程度は下落する可能性があることも認識しています。
参考 この資産運用哲学はKnight Kiplinger氏のマニュアルを参考に作成しました。